高校・大学では、授業で前に出て話をする時は足が震えました。また1人でいることが多く、存在感の薄い学生でした。高校生1年生で入門後、すぐに挫折しましたが、心残りがあり、10年間のブランクを経て、20代半ばで復帰しました。
そして、有段者になった頃には、会社の同僚の私に対する接し方が変わってきました。「他人を変えるにはまず自分から」また、「人は変わることができる」という事を身をもって体験し、それを伝えることが、少林寺拳法で育てて頂いた恩返しと思い、道院長になりました。
修練の在り方・やり方を間違えると、下手に、またダメになっていく負のスパイラルに陥ってしまいます。
逆に正しい修練の在り方・やり方が身につけば、勝手に上手く、また良くなっていきます。
私は長年指導する中で、その両方を見てきています。
このことについては、細心の注意を払って指導しています。
まず、道院長が修行者の先頭に立ち、それに賛同して集まるのが門下生、という構図が修行の場である道院の姿だと思っています。
目指すものは、
開祖語録より、
「強い奴をつくる必要はない。負けない奴をつくればいい。
拳法は手段。目的は他にある。」
最近は、親子(父子・母子)で入門する方が多く、女性・子どもの拳士が増えて、雰囲気が変わってきました。また、四段以上の指導者が、近隣の他の道院に比して多く、入門してからの個別指導に事欠くことはありません。
また、個々の都合で修練に遅れてくる人が多いのも、我が道院の特徴かもしれません。
所属長と相談し、自分のペースに合わせて修練に参加ください。
自分のペースに応じて修練ができる道院ですので、体力の衰えを感じる年齢(50代)になった私も、無理なく続けられています。少林寺拳法は過大な体力は必要ありません。
また、お互いが上達するための修練なので、時間が経つのを忘れるほど楽しい修行の場になります。「相手のことを考える修練」を継続することによって、いつのまにか日常生活にもそれが活きてきます。そのような振る舞いのできる人が少しでも増えたら、もう少しは住みやすい社会になっていくのでは…と考えています。
「何かを始めたいと思っている人」「今の自分に満足していない人」は、ぜひ四日市僧伽道院に来てください。(男性幹部拳士)