第116回特別講座「少林寺学び工房」味の立役者「出汁」の世界

三重海山道院では、少林寺拳法の修練の他に、特別講座を開催しています。
第116回特別講座「少林寺学び工房」を、紀北町の「だし屋濵甚」さんの協力で開催しました。27名の方が参加してくれました。
 まずは3種類のだし(濵甚さん製造のだしが2種、市販のだしパックが1種)を紙コップに注ぎ、濵甚さん製造のだしではないだし(つまり市販のだし)はどれかを当てるクイズからスタート(紙コップABC)。これはほとんどの人が当てました。飲み比べると分かるのですが、Bだけいろんな味がしていました。「イワシの味がする」「昆布の味がする」など、僕には気づけなかった味に言い当てる人もいて、再度味わってみると、なるほどと思いました。原材料を読むと確かに入っていました。すごい。AやCに少し醤油を加えたりカレー粉を加えたりもして味わってみました。これも面白かった。
 次に枯節のだしを味わいました。先程の荒節の厚削り(A)や薄削り(C)と飲み比べてみると、荒節は枯節に比べて魚感があるのです。比べるってすごいですね。
 ここからみんなのワクワクスイッチが入り、それぞれが持つ疑問や感想を話し始めました。一人の質問にみんなが耳を傾ける、学びが途切れない。学校の先生なら感動ものの学びの光景がありました。
 遠くは御浜町からも小学校の先生が参加してくれました。子ども達がだしを通して深く学ぶ家庭科の授業を作ってくれたら嬉しいな。長島の栄養教諭さんも参加してくれました。濵甚さんの説明をメモをとりながら真剣に聞いてくれました。きっと子ども達が夢中になって学ぶ食育の授業を作ってくれるだろうな。子ども達のために新しい授業を考えようと、距離や時間を顧みず一生懸命に学んでくれる先生がいるだけで、僕は嬉しくなります。
 本当に良い会になりました。濵甚さんにありがとうございました。

 

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