全力で県大会

10月に行われた三重県大会で、三重多気道院の拳士が賞状やメダルをいただきました。ご存じのとおり少林寺拳法の大会開催の意味は、これまでの修行の成果を披露し、その完成度を見てもらう機会です。大会が近づくと県大会のための練習をしますが、私たちの道院では確認のための時間として行っています。最優秀賞や優秀賞など表彰されるととても嬉しく、認められた結果なので拳士たちの喜びはとても大きなものです。しかし、入賞することだけを目的としていないので、入賞できなかったとしても「自分を振り返る機会・ステップアップの機会」として、次につなげていくことに重きを置いています。

同じ頃、鹿児島県では国体というスポーツの祭典が行われていました。各都道府県の代表選手は「優勝を勝ち取る」ために戦います。勝てば勇者、それ以外は敗者。勝てば喜びと達成感、負けると罪悪感が残る選手もいます。惜しくも2位の選手に監督が罵声を浴びせるシーンを目の当たりにした時、複雑な気持ちになりましたが、代表選手を支えるスタッフやコーチ、そして選手の真剣な姿勢に感動しました。少林寺拳法は目的が違います。極めることも大切ですが、修練を行っている時間の流れこそ大切に思いたいです。人づくりの修行ですから。

「半ばは他人の幸せを 半ばは自己の幸せを」

「人、人、人、すべては人の質にある。」

 

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