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Shorinji Kempo

本当の仲間

『自他共楽』は、単に自分の幸せと他者の幸せを両方考える、という意味ではありません。

相手の幸せのことを本気で考えて、そうなるように動くことです。

自分がそのように動いていれば、同じように自分の事を本気で考えてくれる仲間が、自然と集まってきます。

上辺だけの友達・仲間ではなく、『本当に信頼し合える仲間』を作りましょう.

 

『知らないことを知る』

道の駅で、掃除をしている女性に話しかけました。近年、分別されないゴミを乱雑に捨てていく人が増えた、と嘆いていらっしゃいました。

何気なくゴミ箱を横目に通り過ぎているだけでは、知ることができなかったことです。

 

わからない事は、インターネットで簡単に調べられる時代です。しかし、『まだ知らないことを知る』ことはできません。

『知らないことを知る』ためには、いろいろな人に積極的に話しかけ、実際に話を聞くことが必要です。

そうして、見識を広げ、感性を磨くことが、勘を養うことに繋がるのです。

(5/4道院長法話をもとに構成しました)

立ち寄った

『縁を結ぶ』

『縁を結ぶ』

フランス・マルセイユ支部の入江ゆう子さん、愛知・小坂井道院の佐竹令子先生、熊本・西原スポーツ少年団の竹下あずさ先生にお越しいただきました。

 

「合掌礼ひとつで世界中が仲間」が、少林寺拳法の特徴です。

一度繋いだ縁を大事にして、何度も結び直す。そうすれば、その縁は日本中、世界中に繋がっていきます。

その人の繋がりこそ、突き蹴りよりずっと強い、大きな事を成し遂げられる力なのです。

『思いを形にする』

みなさんの周りには、いろいろ便利な道具がありますね。

それらはみんな、誰かが『こうしたら便利なんじゃないか』という思いを、具体的にイメージして形にしたものです。

人生も同じ。

漠然と『幸せになりたいな』と思うだけでは、実現しません。

『こうなりたい』『こんな風に生きたい』という思いを、具体的にイメージすること。

そして、そのイメージを実現するために、丁寧に生きること。

そうすれば、人生は必ず思い通りになります。

面授面受

金剛禅の修行は『面授面受』が基本です。

それは、単に書物では技術や教えが伝わらない、という意味だけではありません。

顔を見て、言葉を交わし、一緒に汗を流すからこそ伝えられることを大切にしたい。

その思いを持って、コロナ禍の中、感染予防に気をつけながら道院での修練を続けています。

 

『逃げない習慣』

最近、YouTubeで養老孟司先生が、『人の嫌がる仕事を楽しむ』ということをおっしゃっていました。

養老先生は、ご存じのとおり解剖学者でいらっしゃいます。解剖には『献体』があります。献体は、希望があればお盆・正月関係なく、すぐにご遺体を引き取りにいかなければなりません。当然、皆が嫌がる仕事であり、毎回誰が行くかを決めるのに苦心していたところを、養老先生は『自分と助手が引き取りに行く』というルールを作られたそうです。

ご遺体を引き取りに行くと、ご遺族の方から、その方の生前の人となり、生き方のお話を聞くことになります。そうやって、いろいろな方のお話を聞くことで、人生の深みを学んだ。そのことが現在でも自分の人生の大きな財産になっている、というお話でした。

養老先生の『財産』は、人の嫌がることをあえて引き受けることで、初めて得られたものです。

自分も会社員時代、嫌なことを避ける、逃げる人をたくさん見ました。そんな中、自分は、拳法で培った『逃げない習慣』で仕事に向かい、様々な経験をしたり、スキルを得ることができました。

人間の成長は、楽な道では起こりません。困難から逃げずに立ち向かう。しんどく苦しい経験を経ることで、成長するのです。だからこそ、みなさんも目の前の困難から逃げずに、すすんで立ち向かっていくことを『習慣』として身につけてください。(6/16 一般部法話より抜粋)

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