2022年6月、36年ぶりに復帰したT拳士。
小学1年生の時に、他の道場で入門しているのだが、本人はほとんど記憶がないという。
1週間に1回、半日だけ顔を合わせるスクールカウンセラーとして、勤務校でちょっとした会話をしたのが始まりだった。
週2回の修練には欠かさず参加し、常に新しい発見があると喜んでいる。
松阪西道院には、こうした復帰組の拳士がかなりいる。
全員に共通しているのは、少林寺拳法への強い憧れと、以前よりも大きな喜びを感じていることだ。
拳士にとって、居心地のいい、忘れられない場所が道院なのである。