むかし、ある村で行われる祭りで、祭りの前日までに広場に置いた樽に村人がそれぞれワインを持ち寄っていれておき、祭り当日にそれをみなで分け合って飲むこととした。
村人は一人ひとり樽の中にワインを入れていった。
祭り当日、樽を開けてワインを一口飲んだ司祭が叫んだ
「なんだこれは?水じゃないか!」
村人の一人が申し訳なさそうに申し出た
「すみません、私は水を入れました。私一人くらいワインを入れなくてもいいだろうと...」
そうすると次々と村人たちが「私も水を入れました」と申し出てきて、結局誰一人ワインを樽に入れる村人はいなかった。
自分ひとりくらいいいじゃないか!という思いがどんな結果を引き起こすかということだ。
「先生の法話はとても面白いです。以前、法話で聴いたこの話しをとても覚えています!」
中学生のS拳士が道院長に話していた。
...すまん、この話し、道院長の私はしていない、きっと他の人だ。