「じゃぁ先生は何のために少林寺拳法をやっているんですか?」(中学生拳士)
まずは、開祖宗道臣先生(以下「開祖」)が何を目的として金剛禅総本山少林寺を創始されたか?
そこが全ての原点だよな。
開祖は敗戦間もない日本を見て「人づくりによる国づくり」を目的として創始されたんだよな。
「人、人、人、全ては人の質にある、ですか?」
そうだね、全てが人の質にあるならば、より良い国を作るには1人でも多く勇気と慈悲心と行動力のある人を育てなければならない。
だから、私たちは自分達の「人としての質」を上げることを「目的」として金剛禅を修行するんだよな。
決して腕力の強い人、「エイ、ヤァ、どうだ俺は強いだろ?」こんな人になるためにやっているんじゃないよな。
あくまで少林寺拳法はそのための「行」、つまり「手段」のひとつなんだ。