
法話
Shorinji Kempo
道院長 年頭あいさつ

【法話】人生はとても短いんだ
Life is very short.
人生はとても短いんだ。
BEATLESは「We can work it out」でそう歌っているんだ。
実際、先生だってあっという間にこの歳だ。
明日には私の(少林寺拳法の)師匠が待っている世界に行くかもしれん(笑)
だから、「争ったり、問題を起こしている時間なんてないんだ。」
ところで、最近、問題になっている「お布施」って知ってる?
お布施ってお金だけじゃないんだよ。
「和顔愛語」、和かな顔で、愛のある言葉を使うこと、これもお布施なんだ。
怖い顔して、いつもイライラとしているんじゃなくて、ほんの少しでいいから相手の事を考えて、ニコッとしてごらん。
「短い人生」なんだから。
法話「何に価値を見出す?」
この中でお金持ちになりたい人、手をあげて!
じゃぁ、社長になりたい人は?
お金も大事、地位も大事。
でもね、死んでいくときには何も持っていけないねよ。
私はね、それよりも人と人との関係に価値を持ちたいし、みんなにも持って欲しい。
今日もこうやって友達が遊びに来てくれる。
誰かの嬉しそうな顔を見て自分も嬉しくなる。
そんな人との関係を大事に思えるようになって欲しい。
法話「死神のろうそく」

転んだなら起きなはれ 達磨祭法話
達磨祭を開きました。
起き上がりこぼしって知ってる?
ダルマさんの人形が何度倒してもその都度起き上がってくるおもちゃだ。
転けること、失敗することは恥ずかしいことでも、情け無いことでもない。
転んで(失敗して)泣くのも仕方ない。
ただ、いつまでも泣いていては何も始まらないよな。
ダルマさんのおもちゃのように転んだら起き上がればいいんだ。
何度転んでも何度でも立ち上がってくる、不撓不屈の心、これが本当に強いってことだよね。
私たちは達磨の子であるんだ。
怠らず努めよ
怠らず努めよ
釈尊の臨終の際の言葉だ。
サボらずに努力しろよってこと。
釈尊は臨終の際、弟子たちにこう残したそうだ
「法を灯し火とし、自らを灯し火としなさい」
私たちは将来のことなんて誰も分からないまま生きている。真っ暗闇の中、進んでいる様なものだ。
その暗闇の中、自らを灯りとして進んで行くんだ。だから、灯りとなる様に常に自らを磨かなくてはいけないよな。
死ねまで修行だぞ。
開祖 宗道臣先生もおっしゃってたそうだ。
死ねまでサボらずに努力し続けていこう。
カルトに気をつけろ
「親に相談しないように」
この言葉が相手から出てきたら、宗教、セールス問わずにすぐに逃げろ!
〜〜〜
最近、カルト宗教が社会的に問題になっている。
絶対に近づくなよ、相手は巧みに引きずり込んで来る。
先生な、若い頃に悪徳商法に引っかかりそうになった事がある。
電話勧誘が最初にあって、すぐに怪しいと分かったんだ。でもな社会勉強にって会いに行った。
気がついたら契約書に判子を押す寸前だった。
分かって行っても引っかかりそうになるんだ、相手は巧みに引きずり込んで来る。
君たちは若い、これからカモとしてカルト宗教、悪徳商法から勧誘が来る。
これから何度もこの話はするから注意しろよ。
精一杯生きよう
みんなの中で「うちのじいちゃん、500歳」って人いるか?
いないよな。
私たちはいずれみんな死ぬんだよ、当たり前だけど。
こうしている時間だって刻一刻と残り時間は減っていっているんだ。
だからな、どうせ過ごすなら今を精一杯、一所懸命に生きようじゃないか。
時間を使うということは命を使うということだ。
無駄なく生きよう。
道具に善悪なし
明日(8月6日)が何の日か知ってる?
そう、広島に原爆が落とされた日だね。
原子力っていう技術はとても凄いものなんだ。
元々は平和利用のために開発、研究されていた技術。
たくさんの人を幸せにするためにね。
ところで、先生(私)がよく「道具に善悪なし」って言うよな。
私たちが修行する少林寺拳法だって相手を傷つけ倒す技術でもあるんだ。
君たちが今、学校で勉強している学問だってそうだ。
あれだって「道具」なんだぞ、ちゃんと使う側が正しい心を持っていないといけない。
「道具」は無いより有った方がいい。
手に入れる努力と同時に「心」も正しく鍛えなくてはならない。
あなたは独りじゃないから
犯罪を起こしそうな人に犯罪を起こさせる方法知っているか?
それはね、その人を独りにさせておくこと。
人はね孤独にとても弱い存在なんだ。
孤独な人はね、命の重さを分かっていて、それでも自暴自棄になってしまうかもしれない。
だから、誰かを独りにさせてはいけないし、自分が孤独に陥ってもいけない。
この先、四日市富田道院からいつか巣立っていく人もいるだろう。
でもね、寂しくなったらいつでも帰っておいで。
あなたは独りじゃないから。