法話 | 四日市富田道院 | Page 2

法話
Shorinji Kempo

◇このコンテンツは少林寺拳法グループ関連団体についてのコンテンツです

日大アメフト部問題から考えるリーダーとは

日大アメフト部の問題って知ってるか?
おいおい、もう中学生ならニュースくらい興味を持とうよ。
 
アメフト部の部員が寮で大麻を使っていたそうだ。
それも複数人いるとのこと。
これで日大のアメフト部は廃部になるかもしれない。
 
これについてどう思う?
賛成だと思う人?
いや、部員が可哀想だろうって思う人?
先生(私)は廃部には反対だな。
 
本来、一番責任を取るべき監督がなんの責任も負っていないから。
成果はメンバーのもの、責任はリーダーのもの」なんだ。
 
私たちは「社会のリーダー」を目指して少林寺拳法を修行している。
リーダーとは厳しいものだけど、だからこそ楽しいんだ。
みんなもいつか必ずリーダーになってくれ。
しゅうれんふうけい

雲外蒼天 努力すれば叶うのか??

今日、藤井聡太さんが総理大臣顕彰をもらったそうだ。
その時、「雲外蒼天」って書いて渡したんだって。
 
これはね「どんな困難でも、努力して乗り越えたら青空がある」って意味らしいけど、私は嫌だな。
だってどんなに努力してもできないことって世の中たくさんある。
 
先生がこの歳で努力してバク宙ができるようになるか?ならないだろ?
 
だから、私は「雲外蒼天」の意味をね、こうとりたい。
今は曇り空の下にいても(苦しくても)、あの上は青空なんだ。
だから、今を諦めずにいれば、きっといつかは青空になる。
雲外蒼天

道具に善悪なし 〜力愛不ニ〜

道具に善悪はないんだよ。

例えば「包丁」、便利だよね。
野菜切ったり、果物の皮を剥いたり。
でも、それを人に向けたら凶器だよね。

じゃぁ、「包丁」は「悪」なのか「正義」なのか?

道具そのものに「正義」も「悪」もないよな。
それを使う人次第なんだ。

アメリカでは「オッペンハイマー」って映画が話題になってる。
原爆を作らされた男の映画らしい。
「原子力」はちゃんと使えば大きなエネルギーを私たちに与えてくれる。
でも使い方次第で「大量殺戮兵器」になる。

だから「力」を使う私たちの「心」を正しく鍛えなくてはならない。

修練風景

 

自分の限界を決めていないか?

自分で勝手に自分の限界を決めていないか?

楽だよなぁ、「どうせ自分はできないから」って言っていれば努力しないで済むから。

これね心理学では「セルフハンディキャップ」って言うんだ。
自分で限界を決めておくと楽でいいんだ。
でもな、ほんとにできなくなる。

これ勉強でも一緒。「自分はバカだから」って言っている間にほんとにバカになっちゃう。

できる、できないは努力した結果なんだ。
やる前に自分を諦めるな、楽をするな。

あの有名な安西先生だってこう言ってる。
「諦めたら試合終了ですよ」

修練風景

マスクひとつ、これも修行です

これから暑くなる季節のマスク着用についてだけどね、先生から一斉に「着けろ」「外せ」なんて言わないからね。

新型コロナウイルス感染症、これね、私の周りでも罹った人が今でも出てきている。
症状の軽い人もいれば、人によっては「喉を剣山で刺される様に痛い」って人もいる。

症状が軽くなってきたとはいえ、肥満であったり、喫煙者、他の病気で療養中の人にとっては今でも命に関わる病気だ。

今日も鎮魂行で「己こそ己のよるべ」唱えたけど、私たちは自己確立を目指している。
周りがマスクをつけているから自分もつける、外しているから外す、ではなくて、自分で判断しないといけない。

周りを見回して「えーっと」なんてのが一番あかん。

修練風景

嫌なことから逃げるな

嫌なことから「逃げ」てはいけない。
嫌なことから逃げると、いつまで経っても追いかけてくるぞ。

独りで「嫌なこと」に立ち向かえなんて言わん。
誰かの助けを使え。
誰かに「助けて」って言える様になれ。

熊だって背中を向けて逃げたら追いかけてくるぞ。
どうせ逃げるなら上手に逃げろ(笑)

修練風景

道院長インタビュー ~道院長の立ち位置~

Q.指導されているときに拳士から「先生、これはこうじゃないですか?」なんて突っ込みを言われていましたが、あれも意識されているんですか?

A.道院長って何もしなければ、勝手に祭り上げられて、拳士との間に開きが出てしまうんですね。

 そうなってくると拳士の状況が分からなくなってくる。そうすると指導もうまくいかない。

 なるべく拳士との距離を近く、近くにもっていくことによって「この子は今日何に悩んでいるんだろうか?」とか拳士の状況を把握することができる。

 だから、自分から拳士の近く、近くへ寄っていくようにしています。

 その結果としての「ツッコミ」じゃないですかね(笑)

道院長インタビュー

道院長インタビュー ~技術指導について~

Q.道院長が自ら技をかけられていましたが、意味があってやられていますか?

A.まず、私自身が技を見せて「こうだ!」って教えるだけの技術がないというのがひとつ。

 技をかけられることによって相手を誘導して教えることができるからですね。

 もう一つが少林寺拳法というのが「組手主体」、これは道院長と拳士の間でも一緒だと思うんですよ。

 「俺がお前を投げるのは気持ちいいが、お前に俺が投げられるのはかっこ悪いから嫌だ」

 では、本来の少林寺拳法ではないですよね。

 「私が技をかけたら、次はあなたがかけてね」

 道院長と拳士であっても「お互い対等な修行者ですよ」という気持ちでやっています。

 中学生なら中学生、小学生なら小学生、できるだけ目線を合わせて指導するように心がけています。

道院長インタビュー

道院長インタビュー ~法話のコツ~

Q.法話は難しい話題から身近な話題までされていますが、何か工夫をされていますか?

A.興味を持ってもらわないと聴いてもらえないですよね。

 四日市富田道院は法話を聴くのが大好きな子が多いんですよね。

 「あぁ、今日も先生オモロイこと言ったな」

 って思ってもらわないと、まずはコッチを向いてもらうことが大事。

 私、子どものころに某スポーツを習っていたんですけど、その時のコーチがいろいろお話しをするんですね、でも、子どもって面白くないから話しを聴かない。そうするとコーチが怒るわけですよ

「人の話しを聴くときは相手の目を見るもんだ!」って

 こっちは(そうかそうか、相手の目を見ればいいんだ!そうしたら怒られない)って思うわけです。

 じゃぁ、次からどうするか?

 コーチの目を見て、頭の中は別のことを考えるわけですよ。(今日のご飯なにかなぁ)なんて。

 話しの内容なんて何にも入ってきていない。それじゃ話す意味がない。

 ますは聴き手を引き込んで、そこからいろんな話しをしていく。これが一番大事だと思っています。

道院長インタビュー

道院長インタビュー ~法話の目的~

Q.何か目的をもって法話をしてるんですか?

A.法話は必要に迫られて始めただけなんです。

 突いたり、蹴ったりだけをしているだけでは子どもたちの悩みとか、大人の悩みとかに応えることができないんですよね。

 「先生、今日、学校で僕いじめられたんです」

 「そうか、それなら道院で突いたり、蹴ったりして気分転換しろ」

ではないですよね。

 そこから「生きるってなんだろう?」「人生ってなんだろう?」を伝えるには言葉で伝えていかなくてはならない。そんなところから法話を始めただけなんです。

道院長インタビュー