道院長のつぶやき | 四日市富田道院 | Page 8

道院長のつぶやき
Shorinji Kempo

◇このコンテンツは少林寺拳法グループ関連団体についてのコンテンツです

習うと学ぶ

「ならう」って漢字で書けるか?
(はーい)
お、いいね。じゃぁ、書いてごらん。

そうだね、こう(習)書くね。
漢字は表意文字だ、なんで「羽」に「白」って書くの?

これはね、まだ羽の白い雛鳥が一所懸命に飛ぶ練習をしようと何十回、何百回も羽ばたく練習をする様子なんだ。
だから、「習う」ってことは何度も、何度も繰り返して練習することなんだよ。
さっき言った「小練すれば小成し、大練すれば大成す」ってことは、何度も何度も一所懸命に練習すれば立派になるってことなんだ。

じゃぁ今度は日本語の勉強だ。
「学ぶ」って日本語はもともとなんだか分かるか?

「まなぶ」の響きは「まねる(真似る)」からきている。
誰の「まね」をするんだ?

それは先生の真似をするだけじゃないぞ、君たち先に入った子たちの動きも真似するんだぞ。
君たちがだらしない姿を見せていたら、そのまま新しい子たちはだらしないことをする。
君たちからもこの子たちは「学ぶ」んだ。
だから、よーく気をつけるようにね。

(入門式法話より)

習う学ぶ

多様性を学ぶ

四日市富田道院は転籍者も多く、愛知県、奈良県、和歌山県の道院からの転籍、大学拳法部出身者もいます。
それぞれ技にも個性があって楽しいですよ♪
 
技の多様性から、世の中の多様性を学びます。
あなたと私は違っていい、違うから楽しい♪
 
ここは人生修行の場です。
修練風景

人生で一番良かったことは?

「先生、(生きてきて)今までで一番良かったことは何ですか?」

先日、中学生の拳士が道院長に訊いていました。

道院長の答えは...

 

「今日や!今日が一番や!」

訊いた拳士は素直に「いいなぁ」

 

いつだって人生最良の日は今日だよ。

笑う道院長

願い事の叶え方教えます

お正月に今年の目標を立てた人は?
案外少ないな。
では、初詣に行ってお願い事をしてきた人は?
たくさんいるね。

じゃ、私がその願い事を叶えてあげよう!
簡単だよ(笑)

お釈迦さんは願い事を叶える方法をこう言っている。
「願行具足」

いつも言っているけど漢字は表意文字(意味を表す文字)だ。

願は願い
行は行い
具は具(そな)わる
足は足りる

願いと行動が十分に具(そな)わって足りれば願いが叶うってこと。

「痩せたいなぁ」って言ってて、食べて寝てるだけなら痩せないよな?

だから、ほんの少しずつでいいから、目標に向かって行動することだ。

 

法話

2022年を迎えて

あけましておめでとうございます。
みなさんは2022年をどんな年にしたいですか?
 
四日市富田道院では不定期で道院だよりを発行しています。
今回は「2022年を迎えて」です。
 
今年もどうぞよろしくお願いします。
道院だより

一流の条件とは?

私は仕事で、その世界のトップグラスの人と会うことがある。
野球で言えば相手はプロ野球、私は草野球くらいの差がある(^^;
でもね、そんな人たちは概ね気さくなんだ。
こんな私が相手でも丁寧に挨拶してくれる。

ずっと不思議でね。
なぜだと思う?
(先生が以前に言っていた一期一会)
おお、すごいな。

一流って言われている人たちは「貪欲」なんだ。
相手が誰であろうと何かをその人から得ようとしている。
「この人はどんな人で、どんな経験をして来て、どんな知識を持っているのだろうか?」
ってね。

そのために自分の周りに他人との壁を作らない。
壁を作らないためにはどうしたらいいか分かるか?
笑うんだよ。
ニコッと笑って挨拶をする。

私がずっと怖い顔をしているようなら、今日だってこうやって遠方から先生が遊びに来てくれて指導してくれることはない。

いいか?
いつも楽しそうにニコニコとしているんだよ。
そうすれば、人が集まって来ていろんなことを分けてくれる。

修練風景

年の瀬ですね

先日、修練場所の玄関を開けると真っ赤なポインセチアが!
もうすぐクリスマスですね♪
ポインセチア

開戦記念日に想う

今日は日本が世界を相手に戦争を始めた日です。

金剛禅総本山少林寺(少林寺拳法)の開創と戦争は切っても切れません。

当然、当時の日本人も戦争はよくないことであると分かっていたはずです。

では何故?それでも何故、開戦に向かって行ったのか?

答えが出るものでも、正解があるものでもありません。

だからこそ、私たちは問い続けないといけません。

本尊

「いのち」ってなんだ? 〜その3〜

あぁ、あんな風な人になりたいな。
って憧れを持って、近づく努力をすることはとてもいい事だ。

でもね、憧れの人の様になれなくてもガッカリすることはない、するなよ。
それは、自分は自分以外のものには決してなれないからだ。

ひとりひとりがそれぞれかけがえのない、たった一つの人生を生きている。
君の人生を誰かが、たとえ親であっても、代わりに生きることはできない。
私の人生を君が代わりに生きることもできない。

数億年かけて繋いできた、たった一つしかない自分の「いのち」だ。

あなたはただあなたであるだけで素晴らしい存在なんだ!
他の誰かになる必要は絶対にない!

繋がれてきた、たった一つの「いのち」だ、精一杯生きよう。

鎮魂行

「いのち」ってなんだ?〜その2〜

タイムパラドックスって知ってるか?
(ドラえもん?)
おぉ、惜しいな(笑)

例えば、ある日、ずんぐりとしたネコ型ロボットに「恐竜が見たいよ〜」ってお願いしてタイムマシンで恐竜時代に行ってみる。
恐竜がのしのしと歩き回るジャングルで君は小さなネズミを踏み潰してしまう。

普段ならどうってことない話しだ。
しかし、そのネズミのような哺乳類が君の遠いご先祖さまだったら、君はどうなる?
君は生まれてこられなくなる。

いいかい?
私たちは遥か数億年前、太古の海にぷかぷかと浮かぶ小さな単細胞の生命から始まり、今の自分に至るまで絶え間ない「いのちのリレー」でここに私たちは存在する。
どこかひとつでも「いのちのリレー」が途切れるたら私たちは今、ここにいないんだ。

遥か数億年、途方もない年月の結果として今の「いのち」がある
そう思うと、ただここに生きているだけで、ただそれだけでとても奇跡的な存在だとは思わないか?

法話

(続く)