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Shorinji Kempo

◇このコンテンツは少林寺拳法グループ関連団体についてのコンテンツです

少林寺拳法を始めてみませんか? きっかけ編

少林寺拳法を始めてみませんか?
新しいことを始めやすい春、お近くの道院、支部を訪れてみてはいかがでしょうか?

老若男女、始めるきっかけはそれぞれ。
四日市富田道院でのアンケートでは、「精神修養」と「武道に興味があった」からと答えた人が多いですね。

個別の意見では
子どもたちが学校の宿題をしている。
みんなの顔を見るのが楽しい。
道着がいいなぁ、と思い欲しかったから
富田道院の雰囲気が良かった
子供を通わせたいから
体験のイベントに参加して
兄弟(姉妹)が通ったため
家族に勧められて

通うきっかけ

311によせて

今日がなんの日か知っているか?
(東北地震があった日)

そうだね、あれから11年が経った。
ここにいるほとんどの人はあの後に生まれた人だね。
先生は昨日のことのように覚えている。

大きな、大きな地震があった。
私はね、せめて君たちのような子どもが犠牲にならないように祈った。
でもね、実際はたくさんの子どもたちが命を落とした。

ところでA太君、この週末は何をするつもり?
(おばあちゃんの家に行く)
そうだね、亡くなったあの子たちも「明日は何をしよう」って思っていたんだ。
でもね、「明日」は来なかった。
なかには春に小学生になる子、中学生になる子だっていたはずだ。

大川小学校って知っているか?
地震直後に校庭にみんなで避難したんだ。
そこで何人かの子どもたちは大人に「津波が来るから高台に逃げよう」って言ったそうだ、だけど大人たちは判断を誤ってそのまま校庭に残り、子どもたちと一緒に津波に流されてしまった。

大人だって間違えるんだよ。
私だって間違いだらけだ。
だから自分の命を守るため、しっかりした判断力身につけてください。
力愛不ニと私はよく言う。この力は判断力でもある。
だから、しっかり学校の勉強もして、たくさんの人に会って、たくさんの経験をして判断力を磨いてください。

いいか?坊主のお経なんかじゃ亡くなった人は慰められない。
生きている私たちが亡くなった人のために唯一できることは、今を一所懸命に生きることだけだ。
泣いても、笑っても、怒ってもいい。
だけど、あの子たちが望んでも生きることができなかった今日を一所懸命に生きよう。

私たち金剛禅は死んだ人のために祈ることはしません。
だけど、一年に一度だけ、今日はみんなで祈ってください。

合掌、黙祷

本尊

修練を再開しました

まんえん防止措置が終了して修練を再開しました。
 
とはいえ、まだまだ感染者が多い三重県です。
感染対策(手洗い、非接触、短時間)をしっかりして、かつ、オンライン参座を併用しています。
 
手洗い
修練前後には必ず手洗いです。
 
修練風景
お互いに間隔をとって、まずは基本修練のみで再開しています。
 
オンライン参座
希望者にはオンラインでの参座を認めています。

蝶の羽ばたきが竜巻を起こす?

バタフライ効果って知ってる?
 
ブラジルで蝶が羽ばたくとアメリカのテキサスでトルネードを起こすかもしれないって。
すごいよね、遠く離れたところにいる蝶がパタパタとすると竜巻が発生するって。
ただ、これは本当に観測できたことじゃなくて、ほんの小さな変化が大きな影響をもたらすかもしれないってことなんだ。
 
ところで、ウクライナで戦争が始まった。
あれ、どう思う?
「遠くの国のことなんで分かりません」
では困るな。
 
蝶の羽ばたきで竜巻が起こるかもしれないって言っているのに、こっちじゃドンパチと戦争が始まっているんだ。
私たちの生活に、将来に影響が出ないはずがない。
 
「そんこと言われたって、僕たちじゃなにもできない」
それも困るな。
何もできないから何もしないでは、本当に何も起きないぞ。
何度も言うけど、蝶が羽ばたいたら竜巻が起こるかもしれなんだぞ。
私たちみんなが真剣に考えたら間違いない何かが起こる。
 
私たち金剛禅総本山少林寺は開祖の戦後の体験から始まった。
だからこそ戦争に無関心でいてはいけない。
蝶が羽ばたく

スポーツ(武道)は「良い子」を育てるか?

スポーツは「良い子」を育てるか?

結論から言えば「関わる大人による」

本来の少年スポーツ(広く武道も含む)は成長期における健全な心身形成を目的に行わなければならなりません。
しかし、多くの少年スポーツが大人(監督、父兄を含む)の勝利至上主義により歪められている現実があります。

単にスポーツ(広く武道も含む)を子どもにやらせれば「良い子」に育つものではありません。

刃物が使う人により便利な道具になることもあれば、危険な凶器になることがあるように、スポーツ(広く武道を含む)もそれを扱う大人により「良い子」を育てることもあれば、子どもの人生を狂わせることにもなるのです。

参考文献:著:永井洋一 スポーツは「良い子」を育てるか

修練風景

なにを目指しているのか

先生はね、みんなに少林寺拳法が上手い人になって欲しい、ケンカの強い人になって欲しいなんて思って指導していないぞ。

先生はね、みんなに「面白おかしく生きて欲しい」って思っている。

これね、簡単じゃないぞ。

まずは仕事がちゃんとできて、お給料をちゃんともらえないといけない。
「明日のご飯も食べられるか分からない」、では心配だらけだよな。
そんなことも気にせずに「今が楽しければいい」では、これはただのアホウだ。
「アリとキリギリス」の寓話にあるキリギリスよりも哀れだ。
だから、いつも「学校の勉強もちゃんとしろよ」「仕事が優先だよ」って言っているんだよ。

次に人間関係だ。
「人が悩む原因のほとんどは人間関係にある」と言ったのは心理学者のアドラー先生だ。
人間ってね、誰かと一緒にいないと生きていけない、だけど人と一緒にいることで悩むんだ。矛盾しているよね。
良好な人間関係を作れる様な生き方をしないとね。

そして、終わってしまった過去を思い出してくよくよしないこと。
どうなるか分からない将来を思い悩んでハラハラしないこと。
今、この時間を楽しみ、一所懸命に生きること。

これ本当に難しい。
先生って呼ばれている私だってできない。
だから、一生修行なんだよ。
金剛禅の主行たる少林寺拳法の修練を通して、みんなでずっと修行していこう。法話風景

努力は容易に人を裏切る

「努力は裏切らない」なんて嘘っぱちだぞ。
「勝ち」「負け」なんて「結果」だけを基準にしているなら「努力は容易に人を裏切る」。
勝負なんて時の運だからだ。

ただな、「努力しないと報われない」。
報われる人間は必ず努力をしている。

それはな「報われる」ってことが「結果」どうこうじゃないんだ。

努力する過程、一所懸命に頑張る過程自体が報われる、「幸せ」をくれるからだ。
これは本当だぞ、私が何度もそんな経験をしているからね。

だからな、結果に一喜一憂なんてせずに、今を一所懸命に生きよう。
その生き方が幸せなんだよ。奉納演武

人は見た目で判断する

人は見た目で判断する

(えー、だって見た目で判断しちゃダメって言うよ〜)

じゃぁみんなに訊くぞ。
道に迷った時、ニコニコとしている人と、しかめっ面の人、どっちに尋ねる?

そりゃ、ニコニコしている人だよなぁ。
やっぱり最初は、入口は見た目なんだよ。

だから、結手構で立っている時にビシッと一本線が通ったように立て。
フニャフニャとしただらしない立ち方だと、だらしなく見られる。
なにも1時間も2時間も立っていろとは言わんのだから。

拳士が守るべき約束に「正しい服装」「正しい態度」ってあるよな。
あれはなにも道院の中だけじゃない。社会に出た時に大事なことなんだ。

道院はな、どれだけ失敗してもいい場所なんだ。
ここで失敗して、学んで、社会に出た時にちゃんとできればいい。
だから、どんどん失敗していけ。

修練風景

少林寺拳法の有段者とは?

「俺は少林寺拳法の黒帯だ、四段だ、五段だ!偉いだろ?凄いだろ?」
なんてバカな事を言うなよ。
こんなもの(黒帯)なんて、一歩社会に出たらなんの役にも立たないぞ。
むしろ「少林寺拳法の有段者のクセにこんなもんか!?」ってバカにされる。

黒帯だから偉い、じゃない、反対だ。
黒帯だからこそ他の人よりちゃんとしていないといけない。
少林寺拳法の技法はもちろんの事、姿勢、立ち振る舞い、言動、礼儀、日常生活において「さすが少林寺拳法の黒帯(有段者)」って一般の人に言われる様でなければならない。

例えば
「今日起きたこの事件についてどう思いますか?」
「今の国際情勢をどうみていますか?」
って聞かれたときに
「えーっと…」
では少林寺拳法の黒帯(有段者)としては困るんだ。
ちゃんと自分の意見を言えるようでないといけない。

他にも金剛禅の僧階を持っている者は
「国際情勢と宗教についてどう思うか?」
「イスラムとキリスト教の関係について」
「現代日本仏教の問題点について」

というのもちゃんと言えないといけない、ほかの宗派の人と論議ができないといけない。

ちゃんと学校の勉強もして「脳みそ筋肉」なんて揶揄されないようにしろよ。修練風景

法話番外編 〜子どもが分かる感染症〜 その4

免疫細胞ってどこで訓練しているか知っているか?
それはね「腸」なんだ。しかも訓練に必要なのは「食物繊維」なんだよ。
バナナや野菜にたくさん含まれている。
だからと言って野菜ばかり食べていればいいもんじゃないぞ。
お肉もお魚もバランスよく食べるんだ。

免疫細胞を元気にするにはね、しっかり食べて、しっかり寝て、ちゃんと運動して、あとはよく笑う!

コロナなんかに負けるなよ。

子どもが分かる感染症